分銅は用途や形状で様々な種類がある

分銅は質量を計測する計量器の精度確認の基準となる金属の塊です。大別すると計量法上の特定計量器の公的検査に使用するもの、特定計量器そのもので都道府県の計量検定所の検定に合格したもの、一般ユーザー用の計量器や社内校正用の測りの精度確認に使用されるものに分けられます。前者2つはそれぞれ異なる検査証印が押されていますが、社内で用いるものを国際標準であるISO9000シリーズの認証用として使うためには登録業者が発行するJCSS校正証明書を取得する必要があります。形状は円筒型が一般的ですが積み重ねられる円盤状や吊り下げ式はかりの質量測定に用いるタイプなど様々です。持ち運びしやすいよう握り手がある枕型、500mgや0.1mgなど微少質量を計測するための板状タイプもあります。材質はステンレス製やイリジウム合金、純ニッケル等いろいろですが、いずれも傷や汚れが付かないように慎重に取り扱います。

校正は計測器の精度と信頼を維持するために必要

質量の基準である分銅には精度が求められますが、計測器も同様で世界で事業展開するには国家標準であることが求められます。そのため一定期間経過すると質量を正確に計測しているかどうかの確認が必要ということになります。つまり計量器が示す値と真の値といわれる質量との誤差を測るということで、その結果に基づいて計測器の目盛りを補正する作業をおこないます。これが校正といわれる作業です。どういった機関が検査し補正するかで2種類あり、ひとつは計量法関連の要求を満たしており、かつ認定センターという公的機関の審査を経たJCSS登録業者がおこなう検査です。もうひとつは業者が自身の能力を自己宣言しておこなうものです。前者はJCSS標章の入った証明書を発行できるので、国家標準についてもトレーサブルであることを証明できるので信頼性が高いです。

取り扱うときの注意点と保管方法

分銅は質量の基準となるため取り扱いや保管に注意が必要になります。傷や錆、湿気やほこりで質量が変わるからです。取り扱い方法については素手で触らない、汚れを拭き取る、ぶつけないことです。使用するときは計測器が置いてある部屋にしばらく置いてから使う、磁化の影響を受けないように軽量皿に非磁性のスペーサーを置くなど細かな気配りが求められます。汚れたときはアルコールや有機溶剤で拭き取り乾くまで放置します。洗いすぎると質量が変わることがあるのでこちらも注意が必要です。保管方法ですが質量に影響するような場所は避けます。専用の保管庫や湿気・ホコリの少ないところに保管する、持ち運びするときは専用のケースに入れるなど注意します。材質にもよりますが耐腐食性が劣るものは湿度が高いと質量が変化する可能性があるのでなるべく湿気を避けます。

検査機器は品質の信頼を保証すること、製品の品質や信頼を得るために様々な検査機器や測定装置が検査に使われています。 事業内容 は、家庭用や業務用の電気計器の検定と検査をすることと、毎日の生活には欠かせない電気の維持と供給、電気計測等の研究や開発す。 創業120年以上を誇る経営力と、信頼と実績を積み重ねた確かな技術力で、これからの日本産業の発展に貢献します。 分銅校正のご依頼はJEMICへ